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5.Santa Fe→ Taos → Durango [:: 南西部ドライブ]

5日目:4/25(日)

朝7時前に目を覚ました。気になるのは天気だ。カーテンを開けるとさんさんと朝日が射し込んでくる。良かった、今日は好天気に恵まれそうだ。
しかし、この朝の天気から、一体誰がこの後の悲惨な状況を想像できただろうか・・・
ホテルで朝食を摂り、まだ店などは開いていないので写真を撮るには好都合だろうと、8時半にホテルをチェックアウト。目指すはサンタフェ中心地のアドビ様式の建物群だ。
ところで、サンタフェと聞いて“宮沢りえ”を想像したあなた。そんなあなたは健全です。(笑)


町の中心はプラザと呼ばれる四角い広場で、これはAlbuquerqueのオールドタウンと同じだ。そのプラザを囲むようにインディアンアートなどの土産物屋やギャラリーが軒を連ねる。勿論、建物は全て土壁で作られたアドビ様式だ。
思った通り、早い時間なので人も車も少ない。気兼ねなくアドビの建物を撮りまくった。その他にはキャニオンロードと呼ばれるギャラリーの固まる通りにも行ったが、こちらは逆に開いていないので閑散としすぎていて面白くない。再度プラザに戻り、インディアンの出店で買物をして次のTaos(タオス)へ向かう事にした。

Taosへは、US64を北上して約1時間と踏んでいたが、途中の峠で雪に見舞われた。Santa Feは快晴だったのに、なんと移り変わりの激しい天候だろう。
更に、峠を越えたキャメルロックと呼ばれるカジノに寄ってしまった為、Taos着は1時を廻っていた。Taosでの目的は、タオス・プエブロの米国最古の集合住宅を見学する為だ。しかし、カジノ以降盛り返していた天候が再度急変。直ぐ手前まで来て見学を断念。しかたなく町の中心(プラザ)でカプチーノを飲み体を温めた。
結局、あがりそうにない雨に嫌気を差し、3時半に出発。US64を北上(WEST)しだすと雨があがったのには、心底腹が立つ。途中、リオグランデ河の大峡谷に架かる橋からの眺めにびびりつつ、雄大な景色の中を一路Durango目指して走った。

今日の宿泊地Durango(デュランゴ)はコロラド州で、途中、かなり標高の高い山を越えなければならない。昨日からの天候を考えると少し嫌な予感はしていた。
Taos~Durango間は約380Km。しかも全て一般道だから道路情報も無い。空とにらめっこしながらの走行が続いた。実際の天気はと言うと、快晴から大雨と思ったら快晴ところころと変わった。
周りの景色が砂漠然とした荒野から、新緑の森林へと様変わりをして来ると、標高も高くなって来る。やはり来たっ!暗雲が四方を覆い出した。雨だと思ったが実は雪。その勢いは留まる事を知らないようで、周りの積雪が多くなるにつれ雪も吹雪きとなった。
景色は完全に雪景色。ホワイトサンズとは違い、こちらは命に関わる。しかもローカルルートな為か交通量はほとんど無い。道路に積もらぬ事だけを願いひたすら安全運転で走った。この時、初めて4駆がうらやましいとも思った。

かなりびびったもののなんとか峠は越えた。すると当たり前のように太陽が顔を出す。今日はこれの繰り返しだった。
雪道走行の遅れを取り戻そうと先を急ぐ。この先にまだ山越えがあり、暗くなるのを恐れて少々飛ばした。平坦な道で時間かせぎだ。
US64→US85と乗り継ぎ、Pagosa Springsと云う観光地に着いた瞬間だった。前方の暗雲に閃光が走った。ドーン!!轟音と共に更にピカ・ドンだ。音と云うより振動に近い。かなり近くのようだった。これは今までで最悪の危機かもしれない。Durangoを諦めてこの町で宿を捜すかと思った時、今度はガンガンッ!と雹が降って来た。フロントガラスが割れんばかりの勢いだ。車内での会話が聞こえない程の衝撃と音。辺りを見るが屋根付きの場所など無い。前方はと云うと、直ぐ先は晴れている。ここは先に進むが得策と思い、ややアクセルを開けて速度を上げた。

瞬間!目線が明後日の方を向いている。??と思うや否や、マスタングは横滑りをしていた。アクセルを戻し、ブレーキは踏まずにハンドルを逆に切る。反対車線に向かっていた車体は今度は逆方向に流れて行く・・・止まりそうにない!
路肩に雪(雹)が積もっていたので、軌道を修正して路肩に乗り上げてなんとか停止した。

停止後、今度はスタックしてしまうのが恐い。軽くアクセルを踏むが空転して進まない。雹はやや小降りになって来たものの、辺り一面はびっしり雪で覆われている。
ギアをバックに入れる。動いてくれと祈りつつアクセルを踏む。動いた。そのままゆっくり道路まで復帰して事無きを得た。
しばらくバクバク言っている心臓が収まるのを計って再出発。なんと100mも進むと、そこは快晴なのだ。助かったと云う思いとふざけんなと云う怒りでなんとも複雑な心境だった。
まぁ、良い経験として今後に活かせれば、それはそれで良かったと言うべきか・・・
その後1時間ほどでDurangoに到着。MOTEL街の中で奇麗そうなRAMADA INNにチェックインした。今、これを書きながら今日はよく無事故で過ごせたと不思議でならない。普通なら途中で計画変更すべきだった。単にラッキーだったのかもしれない。明日からは少し自重しよう。
MEMO:RAMADA INN $35+Tax

地図:http://www.drove.jp/swmap.htm


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