アメリカ携帯電話事情 -まとめ-

友人から海外ケータイについて聞かれ、Blogを読めと言ったところ、難しくてわかんね～よ！と返されてしまった。
実際、アクセス解析を見ると、海外ケータイ関係の検索語句からココに来る人は多い。という事は、それくらい海外ケータイは難しくていろいろ調べているんだろうなと推察できる。
ところが、海外携帯電話事情はそう難しくは無い。しかし、我々は日本の携帯電話の知識や習慣を持って、海外携帯電話を理解しようとする。だから難しくなってしまう。
日本が特異な回線規格やビジネスモデルを採用している（先端を行っているとも言える）のであって、世界はほとんど共通の（遅れているとも言える）システムを採用しているのだ。
なので、ここでは小難しい回線規格などは置いておいて、アメリカで使う携帯電話は何が良いかズバリ！書いてしまおうと思う。ハッキリ言って独断と偏見且つ拙い知識でのことなので、バカラでタイに賭けるくらいの大きな心で読んで下さい（笑）

1. ■とにかく通話料も初期投資も安く抑えたい人
   ■それなりにカッコイイ端末が欲しい人なら
   ズバリ！ Virgin Mobile。（プリペイド型）
   米国内の通話料は僅か￠10/分。端末も薄型の今風なのが$40で買える。しかも$5相当の通話料付き。オンラインでトップアップ（度数追加）が出来るのもGOODだ。
   短所は、度数の有効期限が短い事（オンライントップアップを繰り返せば半永久的に伸ばせるが）と都市部以外ではほとんど要を成さない事。そして日本では買えない事。現地の直営店が確実だが店舗はそう多くない。7-11で売っているのを見た事があるが、Wal MartやBest Buyでも売っている。
   頻繁に渡米する人、又は1回こっきりでも良いという人ならオススメだ。
   ちなみにVirginはGSMではないのでSIMカードは無い。
2. ■通話料や端末価格はともかく、有効期限を長くしたい人
   ■既にGSM端末（3バンド又は4バンド）を持っている人なら
   ズバリ！Mobellのアメリカ携帯電話（ポストペイド型）
   通話料は￥60/分と若干高いが、ポストペイド型なので番号の消失や度数切れなどの心配がいらない。使った分だけ後日支払えば良い。但し、購入2年後から年間￥4200の基本料がかかる。
   日本の通販なので事前に購入出来て、しかも電話番号が先に判るのも旅行者には有難い。
   短所は、SIMカードとセット販売の端末がダサイ事。もしGSM3バンド又は4バンド機を持っているならSIMカードのみ買うのが得策。
3. ■既に持っているGSM端末（3バンド）を持っている人
   ■少々コストがかかっても有効期限を長くしたい人なら
   ズバリ！T-Mobile To Go（プリペイド型）
   通話料￠10～30/分は良心的。しかも度数が$100/年間に達したところで、有効期限が1年間になるので、年に1～2回の渡航者も番号消失を気にせず使える。
   端末とSIMのセット販売が基本だが、これでは前述のVirginや後述のCingularの方が良いので、SIMのみを購入して使うのが良い。あくまでGSM端末（3バンド）を持っている人向きだ。
   渡航前に電話番号を確定させたいなら日本の通販でSIMカードのみを買える。勿論、現地の直営店でもSIMのみの購入は可能。
   通話範囲は都市部がメインで郊外だとほとんど繋がらないのが難点。
   
4. ■既に持っているGSM端末（4バンド）を使いたい人
   ■広い範囲で通話可能なキャリアにしたい人
   4バンド端末を持っているなら、若しくはカッコイイ端末（4バンド）を買ってそれを使いたいというなら、ズバリ！Cingular Wireless Pay As You Go（プリペイド型）
   通話料は2種類あるが、旅行者に最適なのはUnlimited Talk というプラン。利用日のみ$1加算されるが通話料は￠10/分。一度に$100のトップアップをすると有効期限が1年になるのも旅行者向き。
   通話範囲もさすが米国のNTTと言われるだけあって全米くまなく網羅している。そこが上記T-Mobileとの違いだ。T-MobileはGSM1900のみだがCingularは850と1900をカバーしている。だから、GSM4バンド端末を持っているならCingularにするべき。
   SIMカードのみの購入は現地直営店のみ。大抵の都市ならある。
   詳しくはSIM購入の過去エントリー参照。
5. ■上記のどれにも該当しない人は
   とりあえず、7-11のSpeakOut（プリペイド型）
   なんてどうでしょう。
   米国の何処にでもある7-11で購入出来て、レジでチョイチョイとアクティベーションしてもらえば直ぐ使える。
   通話料も￠20/分と良心的。基本的に1年間有効だが、未利用期間120日で失効する可能性があるらしい。“らしい”というのは使えたという人が多数居る為。
   端末の種類は貧弱だが、とりあえずなら我慢も出来る。購入後、どうしても端末を変えたければUn LockのGSM端末を買って、SIMカードを差し替えればいい。
   GSM端末の購入については過去エントリー参照。

いろいろあるんだけど、あれこれ悩むなら上記5つのどれかど間違い無いと思います。

海外携帯電話（GSM）#4

海外のオンラインショップで購入したGSMケータイ（Motorola RAZR V3）に挿す現地プリペイドSIM購入の続き。

まず、日本へは送ってくれない海外ショップでケータイ本体を購入したので、滞在先のホテルを送り先に指定しておいた。これが無事手元に届いてホッとした。
最初、レセプションで聞いたら無いと言われちょっと焦ったが、ビジネスセンターで預かってくれてあり、箱が小さいこともあって手数料$5で済んだ。
逆にモノが安くてもかさばる物だと海外オンラインショップのメリットがなくなるかもしれない。
箱の中身はケータイ本体にバッテリーと充電器だけ。PCとデータ交換するには別売りのUSBケーブルが必要なのだが、膨大な件数のアドレス帳があるわけじゃないので特に必要なしだ。
さて、SIMカードだが、やはり本命はCingularのプリペイドSIM。100ドルのエアタイム購入で1年間未使用でOKなのと、せっかくの4バンド携帯なのだから850Hz帯があるCingularにしたい。
勝手知ったるラスベガスのFlamingo Rd.沿いにCingular直営店があるので行ってみた。
店に入ってとりあえずいろいろ見てみようと思ったら、速攻でスタッフが声をかけてきた。
「プリペイドSIMが欲しい、GSM本体は持っている、SIMだけ欲しい」と言ったら、50代の毛深いオッサンは「まかせておけ！」とはりきってカウンターへ入っていきPCを叩く。
GSM携帯を出せと言われ、Speakout携帯からSIMを抜き取り手渡す。（購入したV3は充電できていないのでまだ使えない）
手渡したSpeakoutのロゴ入りケータイを見てもオッサンは特段表情を変えなかったので、Speakoutの端末がSIMフリーだというのは周知されているのかもしれない。
いくらのエアタイムにする？と聞かれたので100ドルと答えるとオッサンはふんふんと鼻歌を歌いながら端末をイジクリ、無事アクティベーション完了。
支払いは税込み100ドル。クレジットカードで支払った。
渡されたSpeakoutの液晶を見てみるとちゃんとCingularの文字が出ている。（アタリマエか）
更にエアタイム残高を見てみると105ドル分と表示されていた。つまりSIMカード自体は5ドルの通話料が付いていて無料ってことになる。
さっそくホテルで充電したV3にSIMカードを差し替えると、しばらく認識中の表示が出て無事Cingularの文字が浮かび上がった。（これもアタリマエか）
これで、現地でのカミサンとの通話はCingular⇔Speakoutで出来るようになり、今までのように片方がauの海外ローミングでアホみたいな通話料を取られることもなくなった。 （下の画像はauのSIMをV66に挿した時の状態。Cingularと表示されているのでCingular回線でローミングしている事が判る）
ちなみにカミサンに内緒で買ったV3だが、ピンクの本体を見てまんざらでもなかったようで、帰国したらこれに合うストラップを探すんだと言っていた。
めでたしめでたし。これで次回は自分用のカッコイイGSMを買えるかな（笑）

V66にauのSIM（KDDIカード）を挿した状態。Cingular回線のローミングなのが判る

小さなカードがいわゆるSIM。どちらをどっちのケータイに挿しても使える。

海外携帯電話（GSM）#3

海外携帯電話の続き。
購入したMotorola RAZR V3に挿すSIMカードをどこのキャリアにするか。
候補は以下の3社。少し整理してみよう。

• T-MobileのプリペイドSIM
  日本でSIMのみを買える。すなわち渡航前に買えばアクティベーションを
  購入店でやってもらえるので、出発前に電話番号が確定できる。
  回線：Cingular回線のGSM1900Hz
  通話料金：￠10～30／分（トップアップ額によって異なる）
  有効期限：トップアップが$100に達すると360日まで未使用でもOK
  トップアップ方法：WEBで可能だと思う（たぶん、おそらく）
  
• CingularのプリペイドSIM
  前エントリーでSIMカードのみの購入は出来ないと書いたが、米国では
  SIMのみでも買えるらしい。いずれにしろ米国に着いてからの購入にな
  るので、現地に行ってから電話番号が確定する。
  回線：Cingular回線のGSM850Hz、1900Hz
  通話料金：利用日に$1付加されるプランが￠10／分、通話分のみの
                プランは￠25／分
  有効期限：1回で$100のトップアップをすると360日まで未使用でもOK
  トップアップ方法：WEBで可能だと思う（たぶん、おそらく）
  
• SpeakOutのプリペイドSIM
  実はSpeakOutのSIMカードは既に持っている。ゴッツイNokia3595 とセッ
  トで買ったものだ。つまりSIMカードのみは売っていないので現地で安い
  端末を買ってSIMカードを抜き取るしかない。
   Speakout携帯
  回線：Cingular回線のGSM850Hz,1900Hz
  通話料金：￠20／分
  有効期限：基本的に360日間有効だが、未使用120日で失効の可能性
               がある。
  トップアップ方法：トップアップカード記載の番号に電話する。WEB無し。
                        （国際電話すれば日本からもできる）

という事まではなんとか判った。
各社一長一短があるなかで、T-Mobileは850Hz帯を使っていないので、何となく
気が引ける。
SpeakOutは既に持っているし、いらない端末がもう一台増えるのもめんどくさい。
となるとCingularってことになるわけだが｡｡｡｡｡
とりあえず、現地へ行って携帯電話屋めぐりでもして買ってみよう。
渡米は12月28日なのでうまくいけば年内にレポできるかも。

海外携帯電話（GSM）#2

Motorola RAZR V3購入の続き｡｡｡｡｡｡｡
以前から狙っていたと書いたが、既にこの機種は1年以上前の型。現行モデル
は、V3xというWCDMA+GSMトライバンド（3バンド）機になっている。
（FOMAでこの機種が出るとか？）
V3よりカメラ性能UPや外部メモリーなど機能面の拡張もされているわけだ。
とどのつまりは、買ったこのV3はもはや前時代的なスペックなのだが（例えば
カメラは30万画素とか）、とにかく安くてカッコイイGSM4バンド携帯は他に無い
のだから仕方ない。
しかし安いと言っても、日本で使えないGSM端末となると、扱っている店に限り
があるので、当然それなりの値段がするのも事実。
例えばココとかココなどは安い方だが、それでも送料込みで2.5万円はしてし
まう。しかもカミサンに許しを乞えるであろうピンクは在庫薄で入手困難。
で、誰もが思い浮かぶのはオークションだが、今のオークションは業者が出品
しているものばかりで、結局上記ショップと変わりない。
最後の手段は海外のオンラインショップって～ことで、まずは有名なeBayで探
してみる。
すると、出るわ出るわ（笑）！！携帯電話のカテゴリーで「motorola razr v3」で
検索したら2780件も！
改めて日本の携帯電話のビジネスモデルが世界と異なるかを痛感した。

さて、さすが出モノが多ければ価格も安くなるのが市場原理。確かに為替差損
を考慮しても上記ショップで買うよりはるかに安い。
ところが、ここで2つの壁にぶつかる。
1つは日本のクレジットカードが使えない場合が多いこと。2つ目は日本へは
配送してくれないことだ。
2つ目は急がなければなんとかなる。海外の知人宅へ送るなり渡米する際の
ホテルへ送ってしまえばいいからだ。
問題はクレジットカード。購入代行などをしてくれる業者が沢山存在するのも
この件を調べて知ったが、手数料等を払うと結局日本で買うのと大差がなく
なってしまう。それではツマラナイし、せっかくいろいろ調べたのだからなんとか
したい想いが強かった。
で、eBayに出品していたZoomCellというショップの直営サイトで、決済画面まで
進んでみるとGoogle Checkoutというマークを見つけた。
グーグルチェックアウト・・・・これはグーグルが始めた決済代行サービス。
要はグーグルにクレジットカードの登録をしておけば、ショップ等へいちいち
クレカ情報を流さなくて済むというもの。
オンライン決済の一元化が出来るのが安心というわけだが、それより何より
日本のクレジットカードが使えるどうかなんて事を気にしなくて済む。
ショップにとってはGoogleが支払いしてくれるカタチになるからだ。
更にGoogle Checkoutを利用すると10～30ドルの割引が受けられる。まぁこ
れは当面の客引きサービスなんだろうけど。

という事で、さっそくGoogle Checkoutの手続きを行い、先ほどのZoomCellの
サイトから購入。その際、配送先を日本の住所から渡航先のホテルの住所
に変更した。
支払い額の内訳は下記の通り。
□携帯本体：150ドル
□送料：10ドル
□Google Checkoutボーナス：-10ドル
□合計：150ドル（117円換算で1万7500円）

次回は話を戻して、このmotorola razr v3に挿すSIMカードをどこのキャリアに
するかと米国の携帯電話事情について調べた事を書く予定。→続き

海外携帯電話（GSM）

携帯電話を買った。ここで書くのだから勿論、海外ケータイだ。
Motorola RAZR V3というGSM端末。型はちょっと古いがクワッドバンド
（4バンド）で、何より2つ折りにして薄さ14mm、且つ95gという軽量なので、
以前から目を付けていた。
色は写真の通りのピンク。 Magenta Pinkと言うそうだ。
何故ピンク？｡｡｡｡｡それはカミサンに内緒で買うから（笑）。この色ならカミサン
も許してくれるだろうと期待して｡｡｡｡｡

 
さて、GSM端末なのでこのままでは使えない。
SIMカードが必要なのだが、主に使う米国のしかも旅行者が契約出来る
となるとプリペイドしかない。
現在、米国で一般的なプリペイド携帯電話キャリアはCingular、SpeakOut、
T-Mobile、Verizon、Virginなどがある。このうちSIMカードだけを売っているのは
T-Mobileだけ。あとは日本と同じようにキャリアと端末のセット販売だ。
となれば、端末をわざわざ別に買ったのだから、T-MobileのSIMだけを買う
のが普通なのだが、これがちょいと悩ましい。
というのも、T-MobileはCingularの1900帯域の回線を使っているのだが、
この1900という帯域は都市部がメインで地方や田舎に行くと繋がり難いと
の事で、せっかくのGSM4バンドなのだから850帯域も有効に使いたい。
となると、本家Cingularになるが、SIMだけでは売っていない。
また端末とセットで買うならSpeakOutという選択肢もある。何故ならSpeakOut
の端末はSIMフリーだからだ。
つまり、買ってSIMを抜いたあとの端末はヤフオクで白ROMとして売ってし
まうことが出来る。
ロックの掛かっているCingular端末だとこれができない。
Verizon、VirginはGSMではないので端から対象外。さて、さて、どうしたもの
だろうかと思案中。
尚、今回購入したMotorola RAZR V3は150ドル也。勿論新品でアンロック、
しかも4バンドでピンク。
次回はこの購入方法についてエントリーします。→続き